全国旅行支援が始まるということで、温泉に行くことにしました。
東京からそれほど遠くなくかつ、駅から近い温泉がいいなぁということで調べたら良いところがありました。長野県の諏訪市。
東京からは特急あずさで約2時間。特急の止まる上諏訪駅には温泉を備えたホテルも多数あります。条件にぴったりです。ということで諏訪に決定。
諏訪にはかなり昔に夏頃に車で来たことがありますが、その時は諏訪湖を少し見た程度でした。
なので、そのリベンジも兼ねてということで、今回は温泉と諏訪大社にお参りするということを目的に設定。後はその時に考えることにします。
あまり予定をガチガチにしても大変だし、のんびり街を歩くのも面白いのでかなりゆるく予定を考えました。
電車代は早めの予約がお得
全国旅行支援の予約開始が1月10日。ちょうど仕事も休みなので、速攻で長野県の旅行支援に申し込み。そして宿も予約しました。行くのは2月下旬。
宿の予約はいつも楽天トラベルを使っています。慣れもありますが、スマホアプリが使いやすい。あと、5と0の付く日は割引もありますし、なんだかんだでポイントも良く貯まりますしね。
今回の行程は、行きは電車で帰りはバスで移動することにしました。バスは電車に比べると時間はかかりますが、圧倒的に安いです。
電車代は早期予約で割引に
とはいえ、電車代も安くする方法はあります。
それがJR東日本が運営するえきねっとによる早期予約。今回の場合は、特急あずさで上諏訪まで行くのに1ヶ月前に予約して3割ほど割引になりました。
割引率は区間や何日前に予約したかで変わるので、詳しくはえきねっとのサイトで確認してみてください。
今回行きの乗車駅は立川から行く予定だったので、当初立川発で切符の検索をしたのですが、どうも早期割引がされていない。
予約する日が早すぎたのかと思い、数日おいて検索したのですが、それでも割引にならない。どうしたものかと調べたら、どうやら乗車駅を新宿にしないと割引にならないことがわかりました。
なぜそういうことになるのかはわかりませんが、新宿発でも3割引になると、割引なしの立川発よりも安くなるので問題は有りませんでした。
他の区間でもこういうことがあるかもしれないので、注意が必要だなと感じました。
バスはバス会社の予約サイトで
バスに関しては早期割引のようなものはありませんでしたので、実際に座席の予約をしたのは旅行前日でした。
バスの予約は当初楽天トラベルから行いましたが、座席は自動で指定されてしまいました。
今回は、高速バスを使って帰るので、こちらのサイト(ハイウェイバスドットコム)から予約すると座席の指定もできてかつ料金も楽天トラベルで予約するより300円安くなりました。
ということで楽天トラベルから予約した方は、キャンセルしました。キャンセル代がかかりましたが、勉強代ということで。
一日目:いざ出発・当日は快晴
2月は上旬はかなり寒かったですが、中旬から徐々に暖かくなり下旬になるとだいぶ春めいた気温の日も多くなりました。
旅行当日は非常に良い天気に恵まれましたが、ちょっと風があって日陰は寒い日でした。
切符は新宿発で購入しましたが、乗るのは立川。少し早く着いたのでホームで待ってましたが、風があって寒かったですね。カフェに入るほどの時間はないという微妙な待ち時間。
電車は定刻通りに発車し、定刻通りに上諏訪に到着。
特急のあずさに乗ったのは何年ぶりだろうか?
最初の目的は、隣の駅である下諏訪駅にある諏訪大社。下諏訪駅には特急は止まらないので、上諏訪駅で乗り換えです。
乗り換えまでには30分ほど待ち時間が有りましたが、やっぱり風が強くて寒い!ちなみに、上諏訪駅構内には足湯が有りました。(靴脱ぐの面倒なので入りませんでした)
諏訪大社・事前の情報収集は大事
下諏訪駅に到着しここから諏訪大社まで歩きます。知らない街を歩くのは大好き。そこに住む人の生活を感じるのがなにか楽しいんです。
途中無料駐車場が有りました。これなら車でも問題なく来られますね。まぁ、電車のほうがのんびり来られる気がします。寝てても目的地まで連れて行ってくれますから。
諏訪大社までは上りの道になります。電柱がないのでスッキリした町並みに見えますね。この道が参道になるのかな?
そして、諏訪大社に到着。15分くらいかな歩いたのは。立派な鳥居が出迎えてくれます。
境内には立派な杉が有りました。夜中にいびきが聞こえる杉とはなかなかホラー?
狛犬が両サイドにある立派な建物が見えてきました。しめ縄がかなり巨大ですごい迫力です。
重要文化財の神楽殿だそうです。今日出発地だった立川にも実は、諏訪神社があるんですよね。説明文にある立川和四郎という人物と何か繋がりがあるんでしょうか。
ところで説明文にある上社本宮とは・・・んん~?
とりあえず、奥に進んでいきます。
何やら大きな柱?が立っていました。御柱というそうです。そういえば、この木を坂から落とすというような祭りを聞いたことがあるようなないような・・・
調べたらありました。御柱祭。いや、やばいですね。このでかい木に人を乗せて坂から落とすんですね。自分はやりたくはないですが、見物したらすごい迫力なんでしょうね。
奥には立派な建物がありました。幣拝殿というそうです。こちらも国の重要文化財。しっかりお参りしてから御朱印を貰いに来ます。
御朱印をもらって入っていたパンフレットを見て初めて知りましたが、諏訪大社は4つに分かれていました。
本宮、前宮、春宮、秋宮の4つがあって下諏訪駅から行けるのは、春宮と秋宮で今いるのは秋宮だそうです。
確かに想像していたよりは何となくこじんまりとしているなぁとは思っていたんですが、まさか4つに分かれているとはね!
ちなみに、本宮と前宮は中央高速の諏訪ICから行くと近いです。
上諏訪駅からは離れているので今回は諦めようかなと思います。たぶんバスに乗っていけば行けるとは思いますが。4つの神社でそれぞれ御朱印をもらうと特別な御朱印がいただけるようです。また、次回かな。
境内内を少し散策。ちょっと小高いところから諏訪湖が見えました。きれいです。ほんとこの日は天気が良かった。大きな駐車場もありますね。
諏訪のまち歩きマップなるものが有りました。結構見る所ありそうですね。次は、春宮を目指しますが、同じ道を行っても面白くないので、このマップで言うと、右端が今いる秋宮なので上に行くルートで行こうと思います。
秋宮から出たところ。真っ直ぐ行くと下諏訪駅から登ってきた道。これから行くのは写真右側の道路。
春宮への道
下諏訪駅から登ってきた道は、国道20号で大きな通りでしたが、これから行く道は少し狭くなります。
神社すぐ脇にかなり古そうな建物の和菓子屋さんがあったので塩羊羹を購入しました。お店の写真とっておけばよかったなぁ。
更にすぐ近くに本陣の看板が。
ここは中山道の宿場下諏訪宿でした。中山道は東海道と同様京都まで続く道です。こういうのが発見できるのも歩いて回る醍醐味ですね。車だとあっという間に通り越してしまいますから。
江戸時代そして明治と活躍した宿場だったようです。確かにマップを見るとこの周辺には旅館が立ち並んでいますね。昔の面影が残っている感じです。
本陣は入場料を払って見学ができるようですが、この日は休み?だったのかな。
更に歩いているとこんな古い建物が。マップによると伏見屋邸というようです。現在は昔の資料が保管されている模様。
昔のこういう建物を見ると、2階から通りをボーと眺めていたいなぁって思うんですよね。
このあたりになると道路は更に狭くなって生活道路という感じになってきます。また、春宮に近づくに連れて登り坂になっていきます。
春宮に到着。春宮はちょっとした山の上にある感じです。
こちらも秋宮と同じように神楽殿があり、その裏に拝殿があるレイアウトになってます。あと、御柱もあります。秋宮に比べると何となくこじんまりとしているような感じがしました。
こちらも重要文化財になっている拝殿。秋宮の拝殿とは少し違うデザインらしいです。
御柱もありました。
境内は登るところがあって、その先に街を見渡せるところがありました。写真中央に少し高い建物がありますが、そのあたりが下諏訪駅だったと思います。
神楽殿を斜めからパシャリ。写真取っているちょうど後ろに御朱印をもらえる建物があります。
上諏訪駅から諏訪湖へ
春宮も見たのでこの後は昼食ができるところを探しつつ、下諏訪駅に戻ります。
春宮を出てすぐくらいのところに不思議な建物?がありました。歩いてくると道の真ん中に突然出てくる感じで、「なんでこんな所に?」と思いました。
下馬橋という橋だそうで、殿様でもここで籠や馬から降りなければならなかったみたいです。回りは住宅街なんですが、これだけ古風な建造物があるのは面白い光景です。
下馬橋から諏訪湖方面を見たところ。向こうから登ってくるとこの下馬橋が最初に見えてくるんでしょうね。真っ直ぐな道です。この先は国道20号との交差点です。
明新館と書いてある建物。昔の藩校みたいな漢字の名前。なんの建物かは不明。
他にもなかなか古そうなパン屋さんもありました。ちょっと気になりましたが、入る勇気はなかった・・・
結局下諏訪周辺ではお昼を食べられなかったので、上諏訪駅まで来ました。ちなみに写真右下にあるバス停が帰りのバスの乗り場です。
お昼は、上諏訪駅の諏訪湖側出口にある秋月そば本店でいただきました。14時位になっていたのでお客さんは自分ひとり。
味噌天丼を注文しました。味噌ベースのつゆがかかっているのが特徴的。使っているのはやはり信州味噌でしょうか。甘みがありしょっぱすぎずちょうどよかったです。天ぷらも揚げたてで美味しかったです。
昼食を食べた後は、諏訪湖に来ました。上諏訪駅からは10分少々歩けば到着します。道もまっすぐ一本道なので迷うことも有りません。
この日は風があって晴れてはいても少し寒い感じでした。でも雲ひとつない素晴らしい天気で湖もきれいでした。
カモがたくさんいました。寒いのによく水に入れるなぁと思いますね。まぁでも寒そうにも見えるけど。
ホテルにチェックイン
予約を入れた際にチェックイン時間を17時としていたので、それまで時間を潰そうかと思っていましが、15時からチェックインができるということでホテルに向かいます。
今回泊まるホテルは、油屋旅館。伊東園ホテルズの系列です。
チェックイン後フロントからすぐにあるラウンジでウェルカムドリンクを頂きました。コーヒーとココアを飲んでほっとひといき。
今回は一人旅ですが、こちらのホテルには一人専用の部屋があるようです。ビジネスホテルのようなレイアウトですが、個人的には全然問題なし。
荷物をおいたらすぐに温泉です。そのために来たわけですから。
温泉は1階と7階にあって、7階の温泉は天空の湯という名前がついていて展望露天風呂になっています。まずはそこに行きます。
露天風呂は、諏訪湖がよく見えました。展望露天風呂というだけあります。
お風呂に入ったまま諏訪湖を眺められるのが非常に贅沢。湯船はそれほど大きくはないですが、温泉はそれほど熱くないのでいつまでも入っていられました。
入った時間は16時ころでまだ明るい。こんな明るい時間から湖を見ながら温泉に入るとか最高の贅沢な気がしました。諏訪湖は西側にあるようで傾いてきた太陽が眩しくはありました。
日の沈む夕方に入ったらもっときれいだっと思います。混みそうだったので行きませんでしたが。
温泉入ってなんやかんややってたら日が落ちてきたので、もう一度諏訪湖へ行ってきました。太陽が沈む前に行きたかったのですが、信号待ちがながくて日が沈んでしまいました。
でも、空のコントラストが最高にきれいでした。
道路沿いはイルミネーションをしていました。
夕食は2部制になっていてバイキング。ちょっと贅沢して信州プレミアムステーキをつけました。
驚いたのが、アルコールが飲み放題だったこと。サワーとかビールもあったかと思います。あとは、地元の日本酒真澄。普段はお酒はほとんど飲まないんですが、真澄いただきました。
バイキングは種類が豊富ですべて食べたくなるのはバイキングあるあるですが、残念なことにお昼が遅かったせいであまり食べられませんでした・・・天丼食べちゃったから・・・
信州プレミアムステーキですが、お肉がちょっと筋があって食べづらかったです。あと、固形燃料で自分で焼くのですが、お肉が厚めに切ってあって火を通すのに時間がかかりました。
正直なところ焼いて出してくれたほうが美味しく食べられたかなぁと思いました。
食後は1階の温泉へ。こちらは露天風呂よりも広め。温度も快適でした。
2日目:市内散策、そして東京へ
朝食も2部制でゆっくり8時からいただきました。
特に急ぐ旅でもないし、目的はすでに達しているのでこの日はゆっくり動きます。
朝風呂も入ってきました。朝から温泉、最高に贅沢です♪
10時にチェックアウトして街を散策します。ホテルで自転車が借りられるので、昨日は自転車で回ろうかと考えていましたが、返しに来るのも手間なのでやめることにしました。
地図を見ていたら高島城というのがあるらしいので、ぶらぶらそちらへ向かうことに。
住宅街を歩きましたが、一軒一軒が比較的広くまた高い建物もないし、所々空き地や駐車場があったりで何となく広々とした印象を受けました。
通勤する人もいないような時間でもあり、すごくのんびりした空気が流れていました。
途中川を越えるときに、カモかオオバンか?眺めているこちらには見向きもせず一生懸命川を遡っていきました。
高島城
高島城に到着。なかなか立派な石垣です。
公園のすみっこにお城があるといった感じです。元々はお城の敷地であったであろう所は高島公園となって庭園のようになっていました。
お城に入るには、入場料310円かかります。小銭がなかったので、入りませんでした。中は資料館と予想。
当時は、諏訪湖はこのすぐ近くまであったってことですか。現在だとだいぶ湖と離れていますが。
公園内にある池にはカルガモがたくさんいて、丘に上がったカルガモを子供が追い散らかしてました。カルガモさん受難。
行ったときは気づかなかったんですが、公園内には諏訪護国神社があって御朱印ももらえるようです。
いや~もっとしっかり散策しておけばよかった。
いったん上諏訪駅に戻りましたが、バスまでの時間がまだだいぶあるので、駅の東側を散策することにしました。東側は丘陵地になっているので上まで行ったら眺めが良さそうです。
手長神社
地図で確認したら手長神社という神社があるらしいので行くことにしました。丘陵地の途中にあるので階段がなかなか急です。
御朱印は3種類。あと、水につけると文字が出てくるおみくじがありました。ハンコがかわいい。
お参りした後、神社の脇に小さな階段があったので更に上まで登ります。鬱蒼とした藪の中を登っていきました。
山の上
上まで登りきると住宅地がありました。結構古そうな集合住宅が気になりました。
昭和っぽい建造物。実際はいつできたのだろうか。
地図で見るとここは高島古城跡って書いてありました。それらしきものは何もなかったから相当昔のお城なのでしょうか。
更に東側にはもっと高い山がありました。その中腹に切り開かれた住宅街が見えます。
あの坂はかなりエグそうだ・・・あそこに自転車で帰るのは大変そう。
この後は上諏訪駅にいくために山をおります。途中の道から諏訪の街が一望できました。すごく眺めが良い。
途中小中学校が有りましたが、教室からはこの景色が見えるんでしょうかね~。ただ登校するのに坂を登るのは大変そうです。
帰りのバスを待つため上諏訪駅へ
上諏訪駅に戻って、旅行支援でもらったクーポンでお土産を購入。
お昼がまだだったので、カフェでケーキとジンジャエールを頂きました。このケーキ温めてくれたのですごくおいしかったです。お土産でも売っていたので買えばよかったなとちょっと後悔。
ドリンクつけてちょうどクーポンを使い切ったと思ったら、セットで割引になって結局60円残ってしまいました。
バスで東京へ
帰りのバスは上諏訪駅すぐに乗り場があるし、横にはスーパーもあって車内で食べるようのパンも購入できました。乗車駅を上諏訪駅にしたのは正解でした。次のバス停は吹きさらしで寒そうでしたから。
バスは、トイレ付きなのでトイレの心配がないのはよかったです。諏訪インターから高速に乗って、双葉SAで一旦休憩がありました。
石和までは高速道路のバス亭で乗客を拾っていましたが、その後は八王子までノンストップ。
バスだと電車より1時間くらい時間が掛かりますが、割引なしの電車代に比べると半分くらいの料金なのは魅力です。行き先次第では高速バスという手段もありだなと勉強になる旅でした。
諏訪の旅行について
行くまでは諏訪湖と諏訪大社くらいしかないと思っていました。しかし、実際は歴史のある宿場町で散策していると色々なところでそういう歴史を感じることができました。
この記事を書くために地図を眺めていると、もっと色々面白そうな場所があったんだな気づきました。
今回は、温泉と諏訪大社にお参りというかなりゆるい予定だったので、事前に調べることはほとんど行いませんでした。少し調べていたらもう2,3箇所くらいは観光できたかもしれません。
諏訪といえば花火大会、御神渡りも有名ですが、酒造巡りのパンフレットがあるくらいお酒づくりも盛んなようです。温泉旅館も多くあり観光地としては東京から電車で2時間ほどで来られるので、恵まれた立地だと感じました。
一方で、湖のすぐという好立地には閉館したと思われるホテルがあり、決して観光が盛況というわけではないのかなとも感じました。個人的には、駅から近い温泉地というのは非常に魅力的なんですけどね。
行ったのが2月という、旅行シーズンではないし平日ということもあってか旅行者は少なかったです。外国人旅行者は全く見ませんでした。ひょっとすると穴場なのかもしれません。
次回来ることがあれば、もっと色々見て回れるように事前に調べておこうかなと思いました。上諏訪駅前にレンタサイクルもあるようなのでそれを利用するのもありですね。
お酒好きな人には酒造巡りの案内もあったのでぜひどうぞ。
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